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葛根湯について調べることがあったので、備忘録としてメモ。

初見の方は全てを鵜呑みにすることなく、自分でも調べましょう。
基本的に教育系動画コンテンツや、市販の書籍・教科書の内容を記載しています。

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葛根湯

基本的な証についてどんな感じかということです。

葛根湯の効果的な風邪

ひき始めの風邪
悪寒や関節痛
汗がない
発熱がある
首や背中のこわばりがある

無汗についてですが、肌が湿っていたら無汗とはいいません。汗があると考えます。

なぜ汗をかかない人に向く?

身体の機能が頑丈で、免疫機能がしっかりしていると、身体の表面は堅く守られ、外部侵入を受けても汗をかきにくいとされています。
病邪を体内に閉じ込めてしまうイメージです。

しかし、身体表面の防衛機能が低下している場合にはじわりと汗をかいてきます
発汗がある場合は桂枝湯を考慮

※東洋医学的な考え方です

葛根湯は、風邪の他にも疼痛性疾患(肩こりや頭痛、神経痛等)
や、喘息・皮膚炎、鼻炎等のアレルギー疾患
その他炎症性疾患(結膜炎等)や、子供の夜尿症にも応用されています。

疼痛性疾患に用いられるのは、麻黄成分の他、大棗芍薬も加わり、効果が見込まれます。

また、乳汁分泌を促す作用もあるとされ、昔は出産後の乳の出が悪いときに使用されていました。

葛根湯の作用機序

葛根湯のシンナミル化合物が、サイトカインの調節をすると言われています。

分量が多いので、これらのキーワードで文献を検索してもらえたらと思います。

簡単に言うと、IL-1αの過剰産生を抑えることによってCOXと細胞浸潤マクロファージを抑制するという作用
もう一つが、IL-12と、IFN-γを誘導し、細胞性免疫を誘導するという作用です。

※この「葛根湯の作用機序」は文献はあるはずなのですが、ちょっと載せれていません。

漢方講座みたいなのの内容を書いてる感じのため、この「機序」については「検索の手助け」的な位置に留めておいて、鵜呑みにしすぎるのは辞めて頂けると幸いです(免責)

イメージで説明します。

代謝を活性化するポイント

感染症→体は発熱現象を起こし、「汗を出し始める体温」を上げる
体温が上がると、代謝がよくなり、リンパ球が走行しやすくなる
マオウは体温を上げる作用を強める
また、体温上昇によってノルアドレナリンが出る→皮膚の気孔が閉じる
→さらに熱が溜まる
リンパ球の効きを良くするのに寄与するが、当然体も疲弊する

ここで桂枝が「汗を出し始めるポイントを下げる」働きをします。
こうして発汗と体温上昇がはじまると、このタイミングあたりでアセチルコリンがよく働きます。
リンパ球にはアセチルコリン受容体が多くあるために活性化され、免疫を上げる作用に寄与するというわけです。

薬理作用的に体力を消耗するために実証ということになるわけです。

補足

汗を書いている場合には、桂枝湯類の使用が効果的です。
(太陽病期にしかつかわない葛根湯に対して、桂枝湯は表証があれば効果があるとされます。)

葛根湯や桂枝湯の作用(特徴)

体内の水分と共に病気の原因を体外へと排出する発表作用により風邪を治します。

☆身体を冷やさず、温めるように指導する必要があります。

その他、発汗作用がありますので、こまめな水分補給をする必要があります(脱水注意)

また、温かいお粥やだし汁も一緒に摂取することは、身体を温めるだけではなく、
麻黄の吸収を促進させる効果も見込めるようです。

また、麻黄(エフェドリン)は、胃内pHが高いほど吸収がよくなるため、温かい汁物と一緒に服用することで、pHを高めるという副次効果を見込むこともできます。

補足

古典に書かれている葛根湯・桂枝湯の使用法では、

発汗するまで飲ませる

という記載があるようです。

一日量を〜というわけではなく、数時間おきに服用して、発汗するまで飲むということらしいです。

※保険診療でこのやり方は不可能なので、服薬指導等で使用するのは不可です。自己責任でお願いします。

ちなみにこの内容は、MPLearningの木下優子先生が講義されていました。

アトピー性皮膚炎に対しての考え方

アトピー性皮膚炎の方では、体内には水が多く、皮膚は乾燥しているケースが多いようです。

これに対して、葛根湯の発汗作用(発表作用)により、水分の分布のバランスを改善することで薬効が見込めます。

注意点

葛根湯は基本的には実証向きの処方です。

注意が必要な患者背景

虚証(胃腸が弱い)

高齢者

高血圧(血圧上昇作用あり)

前立腺肥大の患者(交感神経興奮→蓄尿作用↑)

葛根湯と桂枝湯の関係

葛根湯=桂枝湯+葛根+麻黄

葛根と麻黄

葛根:首や背中の緊張をほぐす

麻黄:発汗作用あり。病邪を体外に出す

まとめ

まとめ

桂枝と麻黄には発汗作用がある。葛根が首や背中のコリをほぐす。

汗をかいていない初期の風邪→葛根湯(汗をかかせる)

汗をかいているタイプの風邪(表証あり)又は虚証タイプ→桂枝湯

葛根湯は疼痛性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患にも用いられることがある。夜尿症もまれに。

葛根湯は身体を温めるような生活をしてもらう

薬の成分的に正しく飲めば体温が上がるはず→脱水注意

その他

麻黄・桂枝・生姜→辛温解表作用(温めて発汗)

葛根→辛冷解表作用(体内の熱を冷まして発汗させる)

芍薬→鎮痙作用

葛根湯では以下の作用が認められる

抗アレルギー作用(+)

マクロファージの貪食能活性化

インフルエンザに対する有効性

基礎からわかる漢方の服薬指導を参考

葛根湯もインフルエンザに対する有効性が示されているために「効かなくもない」
ですが、大事なのは「証」です。
葛根湯は風寒証で、かつ実証傾向の方に用いられる薬です。
特徴としては「汗をかいていない」や悪寒・発熱を感じる等、全体を合わせて考える必要があります。食欲が落ちすぎていたり、消化器に症状のある方は他の漢方を変えたほうが良いと考えています。

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小青竜湯

風邪や、花粉症等が有名です。

まず、使われる症状はこの様になっています。

小青竜湯の適する病状

気管支喘息(気管の浮腫) 気管支炎

アレルギー性鼻炎

水っぽい鼻やくしゃみ、咳のある風邪

関節痛(浮腫を伴うもの) 

腎炎(ネフローゼ型のもの)

なぜ小青竜湯が花粉症に使用されるのか?

→花粉症は、水毒の症状に重なる部分が多いためです。

これを言葉で説明すると、「身体の表面に悪いものがあり、内側に水毒がある状態」となります。

水毒様症状(水が溜まっていたり、分布のバランスが悪い状態)

水っぽい鼻が出る

くしゃみが出る
鼻が詰まる(鼻粘膜の浮腫)

乾姜温めて水を取る作用と、麻黄水を外に出す作用が協力します。

他にも、麻黄と経皮の組み合わせでは、発汗力の強化が期待できます※1

また、含まれる五味子は、必要な場所に水分を与え、不要な水分は排泄させる働きがあります。
五味子は酸っぱいらしいです。

参考:小青竜湯は冷えのある人に使う傾向がある

目の充血や、他部位の発赤が強い場合には熱感を持っていると考え、小青竜湯の使用を外す場合があります。

→そのような場合には越婢加朮湯等を用いるそうです。

他のパターンで考えると、熱感がある場合には石膏を追加で足したい
→石膏のみを加えるのは難しいので、麻杏甘石湯を併用ということも考えてもいいです。

麻黄と石膏を組み合わせることで、体の熱を取り除き、口渇を冷まして止汗的な作用が見込まれます※1

補足:石膏は寒性薬(熱を除く性質)→悪寒のある人には使わない

鼻水やくしゃみ・咳の多い風邪では

小青竜湯を用いますが、

鼻水が少なかったり鼻詰まりが異常に強い場合では

葛根湯を考えます。

③体質的に強い冷えがあり、鼻水はあまり出ない・鼻詰まりが強い場合では麻黄附子細辛湯が適正だったりします。
麻黄附子細辛湯は麻黄剤でも例外的に虚弱体質でも使用可能です

(※1基礎からわかる漢方の服薬指導p47)

麻黄が含まれている

→虚証には使いにくい(胃腸虚弱等)

小青竜湯が使えそうだが、虚証気味な体質がある場合

苓甘姜味辛夏仁湯が良い

苓甘姜味辛夏仁湯は、構成生薬としては小青竜湯から麻黄を抜いた感じに似ています。(杏仁とか足されたりしてますが、だいたい同じです)

気管支喘息での小青竜湯

小青竜湯も気管支喘息に用いられますが、痰を伴う・喘鳴が強い場合に使われることが多いです。

小青竜湯

喘鳴が強い

水っぽい痰を伴う

麻杏甘石湯

痰がほとんど出ないで咳き込む

麦門冬湯

切れにくい痰

咳き込みが強い

まとめ

小青竜湯

鼻水やくしゃみの訴えがあり、悪寒のある感冒患者に小青竜湯

解表剤である→自力で汗をかく機能が弱っている人が適している

悪寒があることも重要な指標

経皮と麻黄が発汗によって発熱や寒気を取る。ハンゲは咳を抑えます。

※妊婦は飲めるのか

ツムラの出しているインタビューフォームによると「有益性投与」となっているため、「絶対に飲めないわけではない」です。心配なら薬局の薬剤師に確認しましょう。

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