問328
5歳女児。欠神発作(てんかん小発作)と診断され保険薬局へ処方箋を持参した。
処方量A mg と秤取量B g の組合せで最も適切なのはどれか。つ選べ。なお、エトスクシミドの原薬量は成人量として1日450mg である。小児への投与量は下記の式で計算せよ。
(処方)エトスクシミド散50% 1回A mg (1日(A×2)mg)【原薬量】1日2回朝夕食後7日分
実秤取量(7日分) エトスクシミド散50% B g
A B
1 90 1.32 90 2.5
3 180 2.5
4 180 5.0
5 360 5.0
6 360 10.0

与えられた式より、小児1日量は、(20×4/100)×450=180mg
2回に分けるため、1回90mgです。
今回の製剤は50%製剤のため、一日量の秤量は180÷500=0.36g
7日分のため、7を乗じて2.52g≒2.5gということで選択肢は2となります。
解説
必要なmg数を、「%の10倍で除すれば秤量地は算出されます」
☆X%製剤から、Ymgを秤量するために必要な秤量値はZgである
①X%(g/100g)からYmgを秤量したい場合の方程式
最終的にはX%(g/100g) ×Zg =Ymgという形の式を作りたい。(1)
X%(g/100g)→X%(1000mg/100g)→X%(10mg/g)
%という単位において、1gあたりに10mg含まれている。→わかりやすくするために、
X%(g/100g)を10X%(mg/g)とおく。
(単位換算しただけです)
これを(1)式に当てはめると、
10X(mg/g)×Z(g)=Y(mg)
Y(mg)÷10X(mg/g)=Z(g)
という式ができますので、
投与したいmgを、「%の10倍」で除すれば秤量すべきgが出せるということです。
覚えておいて損はないと思われます