以前から薬局に来てる患者が、手術するということで新規薬の処方箋を持ってこられました。
今回は抗血小板薬(エフィエント)が新規で処方されていましたので、
バイアスピリンを飲んでるかを確認することに…
私の薬局からはBAは出した記録もありませんでしたので、お薬手帳を確認、、、
載っていない…
まあ今までに服用してたんならそれを継続したらいいかなって思いまして、
可能性として入院してたかをまず確認…
その後にまずは第一回目の声掛けをしてみました。
解説
エフィエントは添付文書上ではバイアスピリンと併用することになっているのですが、
今回、お薬手帳にはバイアスピリンは記載されていなかった、、
ただ、代わりに他の抗血小板薬(仮の薬として、サルポグレラートとします)が手帳に記載されていた
→バイアスピリンではなくサルポグレラートの併用がされている場合には、代わりになりうるのか、また保険的に通るのかということが私の中での論点になりました。
このパターンは初めてだったのでメーカーに問い合わせることに。
回答
補足としてガイドライン的にはアスピリン併用なしの場合、抗凝固薬とエフィエントの併用というパターンであればありえますが、抗血小板薬ではそのようなパターンはないですね…
要は抗凝固薬+エフィエントはありえるが、
抗血小板薬(アスピリン以外のもの)+エフィエント
のパターンはないとのこと(そのパターンでの試験はしていなくて安全性のエビデンスがないとのこと)
つまり、疑義をかけなくてはいけなくなりました…
患者の理解力・怒り、待ち時間vs私の説明力の戦いです。
病院でも何時間も待ってるねん!これ以上は待てん!薬はいらん!!
とのことで、処方箋をお返しすることに。
疑義なしで投薬するつもりもない薬剤師と、
疑義されて時間がかかるくらいなら薬はなしで良い患者
お互いの要求が合致して、折り合いが付きました。
疑義照会が浸透しないのは昔の薬剤師の怠慢というのが日々身にしみて感じますね。
後日談もあるのですが、ここまでで終わります笑