気管支喘息の治療方針について記載しました。
どのような吸入薬があるのか,主なものを載せてますのでそちらも参照ください
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症状
喘息の症状として
咳
呼吸困難
喘鳴等があります。
定義
気管支喘息は
「気道の慢性炎症を本態とし、また臨床症状としては変動性を持った気道狭窄や咳で特徴づけられる疾患」とされています。
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/65/2/65_97/_pdf)
特徴
気管支喘息の特徴としては
発作性の呼吸困難
夜間・早期の咳
可逆性気流制限
気道過敏性の更新
アトピー素因
などがあります。
喘息は症状がないときでも気道の炎症が持続しており,様々な刺激に対して容易に気道が収縮してしまっているため
発作を起こしやすい状態が続いているとされています。
喘息発作の機序としては気管支平滑筋の収縮,気管支粘膜の浮腫等により喘鳴や呼吸困難が引き起こされます。
小児の喘息はアトピー型(外因)が多くて治療しやすいのに対し
成人の喘息は非アトピー型(内因)が多く,治療に抵抗があることが多いです。
アトピー型
アトピー型は外因型であり,IgEに依存することが多いです。
(環境中のアレルゲンに対する特異的IgE抗体が存在する)
用語解説
PEF値
ピークフロー値を指します。可能な限り深く吸気した後に素早く息を吐き出す際の最大呼気流速の値です。
気道狭窄の程度を測ることができます。
FEV1
一秒量を指し,一秒間に吐ける呼気量のことです。PEF値とも相関します。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/67/9/67_1263/_pdf/-char/jaより
リスク因子
気管支喘息のリスク因子としては薬剤性の他環境因子があります。
薬剤性リスク因子
薬剤性の因子としてはNSAIDsやβ遮断薬があります。
その他の因子
アレルゲン
喫煙や冷気
運動によって誘発されることがあります。
重症度
喘息予防・管理ガイドライン2015においては喘息の重症度は喘息症状の強さの他
頻度
PEF値
FEV
喘息症状のコントロールに必要な薬剤の種類及び量等があります。
分類
分類としては軽症間欠型
軽症持続型
中等症持続型
重症持続型
に分類されます。
それぞれの重症度に応じた治療ステップ(4段階)の内容による治療が推奨されています。

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-07.pdfより
治療ステップと治療薬の対応はこのように記載されています。

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-07.pdfより
本当はもう少し画像引用を載せたいのですが,載せすぎるとそれはそれで問題が起こるので気になる方はリンク先を参照してください。