コラム グレープフルーツジュースCYP3A4肝臓小腸 肝臓のCYP3A4と小腸のCYP3A4で代謝される基質は同じ? 2021-12-23 グレープフルーツジュースは小腸上皮細胞のCYP3A4の活性を阻害することが知られています。 その結果,該当薬物の最初の吸収過程に関わる代謝が阻害されて 血中濃度が上昇するということでしばしば併用注意の欄に記載されています。 皆さんはここで疑問に思いませんか? 肝臓に存在するCYP3A4で代謝される薬物と 小腸上皮細胞に...
服薬指導・薬物治療 吸入薬気管支喘息リスク因子重症度 気管支喘息の治療方針について 2021-12-23 気管支喘息の治療方針について記載しました。 どのような吸入薬があるのか,主なものを載せてますのでそちらも参照ください → 症状 喘息の症状として 咳 呼吸困難 喘鳴等があります。 定義 気管支喘息は 「気道の慢性炎症を本態とし、また臨床症状としては変動性を持った気道狭窄や咳で特徴づけられる疾患」とされています。 (ht...
服薬指導・薬物治療 肝障害肝硬変肝炎肝炎ウイルス 肝硬変基礎知識|服薬指導 2021-08-16 肝硬変や肝炎の主な治療方針等、簡易的に記載しました。 復習等に利用してもらえたらと思います。 https://www.jsge.or.jp/files/uploads/kankohen2_re.pdf#view=FitVより https://www.jsge.or.jp/files/uploads/kankohen2_...
医薬品 抗生物質マクロライド系 マクロライド系抗生物質 2021-07-07 マクロライド系の抗生物質について記載しました。 目新しい情報もないですが、復習として読んでもらえたらと思います マクロライド系抗生物質 マクロライド系は大環状ラクトンに数個の糖が結合したものです。 エリスロマイシン,クラリスロマイシン,ロキシスロマイシンは14員環薬 アジスロマイシンは15員環薬 ジョサマイシン,スピラ...
副作用 infusion reaction過敏反応 インフュージョンリアクション | 基礎や服薬指導 2021-03-31 インフュージョンリアクションとは副作用であり 抗がん剤の投与に伴い考慮すべき事象の一つです。 今回はその症状や対策について基礎内容を記載していこうかと思います。 インフュージョンリアクションの各論 インフュージョンリアクションの特徴です。 ポイント インフュージョンリアクションの症状自体は過敏反応と区別できない程度には...
基礎的内容(各論全般) 骨粗鬆症続発性骨粗鬆症薬剤性骨粗鬆症 骨粗鬆症治療の各論 2021-03-29 骨粗鬆症の治療方針を知るために,周辺知識を記載しました。 骨粗鬆症の基礎知識 骨粗鬆症とは 骨量の減少と骨質の劣化によって 骨の脆弱性が増大し 骨折リスクが増大する骨格疾患です。 原発性骨粗鬆症 原発性骨粗鬆症は発生頻度が高く,閉経後骨粗鬆症と老人性骨粗鬆症に分類されます。 閉経後骨粗鬆症 閉経後の女性ホルモンの低下に...
服薬指導・薬物治療 結核 結核治療の服薬指導 | 必要な基礎知識 2021-02-19 結核治療に必要な基礎知識 結核はヒト型結核菌(マイコバクテリウム ツベルキュロシス)による呼吸器感染症です。 結核菌は結核症の8割以上を占めるもので,早期に発症する初感染結核症(一次結核)と初感染後に長期間が経過してから発病する二次結核があります。 結核は感染症法において2類感染症に指定されています 疫学 全人口の約3...
基礎的内容(各論全般) 服薬指導糖尿病基礎知識 糖尿病の服薬指導に必要な基礎知識 2021-01-15 糖尿病の服薬指導に必要な基礎知識を記載しました。薬学生の国家試験にも使用できる内容です。 糖尿病の服薬指導 | 糖尿病とは 糖尿病とはインスリンの作用不足によって持続的な高血糖状態となり,代謝異常を示す症候群です。代謝異常が長く続けば合併症にも繋がります。 インスリンの作用部位 大きく3つで考えられます。 肝臓ブドウ糖...
服薬指導・薬物治療 ガイドライン脂質異常症 脂質異常症治療の考え方 2020-09-03 今回は脂質異常症について書いていこうかと思います。 薬剤師は生活指導についても携わることになるので、その基本は知っておく必要があります。 脂質異常症とは 元々は高脂血症という名称でしたが、HDLコレステロールのように多いほうが良い脂質もあるため、「高ければダメ」というような表記が適切ではないということで脂質異常症と呼ば...
基礎的内容(各論全般) カルニチンエルカルチン カルニチンの主な働き 2020-08-30 あんまりカルニチンについて詳しく書かれてる記事って見ないですね。理屈を考える際には基礎を知っとかないと難しいかなと思って書きました。 あと、業務中にエルカルチンの服薬指導するときにも各論を詳しく知らなかったというのが結構前にあったので、それも踏まえて記載を決意 カルニチン | 各論 カルニチンは分子量161のアミノ酸様...